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セルフレジで逆両替?

<なるほど!な地元の熊本からの情報>

今回は地元熊本の新聞記事からのご紹介です。
ただ、地域情報というより今の社会問題かもしれません。

熊本のようなローカルでも急速に普及しているセルフレジで発生している問題です。

■セルフレジで大量の硬貨を”逆両替”

地元の熊本日日新聞のその記事で最初に思ったのは
「その手があったのか」という感心。
続いて何でこんなことになってしまったのかな?という疑心でした。

出典:セルフレジで大量の硬貨を”逆両替” 預入手数料導入後に増加
https://nordot.app/877303583989252096

この状況の背景にあるのは、次の2つの導入でした。

●金融機関が硬貨の預入手数料徴収を導入
●小売店舗がセルフレジを導入

今年に入って郵便局や銀行で口座に硬貨で入金する場合に
枚数が多いと手数料を取られるようになりました。

それで大量の硬貨を入金したい人が手数料負担を嫌って、
1円玉のような少額硬貨を額面の大きな硬貨に替える目的で
少額の商品を購入しセルフレジに硬貨を大量投入しているようです。

それと、人件費の削減と感染予防でセルフ・セミセルフのレジが
一気に増えたことで逆両替できる環境が整ったのですね。

■レジが詰まって止まる!

大量の硬貨で機械が詰まる
両替
レジ
セルフレジ
セミセルフレジ

●大量の硬貨で機械が詰まる

実際に1円玉のような少額の硬貨が10円などになるのか、
はたまた紙幣になるのか?は実証実験していないので不明ですが
(実際に実験すると迷惑になりますのでやりません)
実際に記事になっていることからすると
逆両替できるのでしょうね。

というわけで逆両替目的で硬貨が投入されると、
レジは両替機ではなく精算機ですから、
大量に硬貨が投入される設計にはなっていないでしょうから
「詰まってしまう」ことになるわけです。

●異物で機械が詰まる

これもどうかと思うのですが‥
故障する原因として硬貨以外の異物が混入して詰まっているようです。

考えてみてください。
縁起が良い金運があるなどで財布の小銭入れスペースに、
硬貨以外のもの入れてませんか?

金色の小さな亀や干支キャラクター、打ち出の小槌、俵にのった大黒さま、
神社などでもらったリボンの付いた五円玉‥
手渡しレジでも小銭と一緒に出してしまいそうになってませんか。

そのような財布から小銭を確認しないでひっくり返しちゃうとどうなるのか?
機械、詰まりますよね。
故障レベルまでいかなくてもエラーになって停止。

そうなると店員さんを呼んで‥となるわけですが、
セルフレジ導入で配置が少なくなっていたりしますので‥。

■硬貨の受け取り枚数には制限があった

硬貨の受け取り枚数には制限があった
通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律
国民生活センター

「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」で
「貨幣は額面価格の20倍までを限り法貨として通用する」となっています。

この場合の貨幣とは硬貨のことなので一度に利用できる硬貨は、
各種類20枚までということになり、
店舗などで20枚を超える硬貨が使用された場合、
店は受け取りを拒否できます。

(国民生活センター)硬貨は一度に20枚までしか使用できないの?
https://www.kokusen.go.jp/t_box/data/t_box-faq_qa2019_20.html

セルフレジの場合、店員さんにではなく機械に入金するするので、
精算前に硬貨の枚数チェックされるわけではありませんが、
やはり枚数の目安としては「20枚」くらいではないでしょうか。

■さいごに

どのようにお金を支払うかは、こっちの自由だろう!
という意見もあるでしょうが、
レジが故障したりすると利用者も不便になりますので
適度な利用のしかたを心がけたいと思います。

それよりも私のようなおじさんは、
セルフレジの精算ポタンやお金の投入位置が機種ごとに違っているので、
つい戸惑ってしまいますので、
これらもどうにかならないかなーと思います。

それと、硬貨を口座に入金する場合の手数料設定ですが
金融機関ごとに違っているようですので、
簡単に調べた結果を以下の記事でご紹介しています。

預け入れなのに手数料取られるの?
https://seiri-tsutaeru.com/mailmagazine/674/

(有馬)

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預け入れなのに手数料取られるの?

別記事でご紹介した「セルフレジで逆両替」の原因になったと言われる
硬貨の口座入金手数料について調べてみました。

セルフレジで逆両替?
https://seiri-tsutaeru.com/mailmagazine/668/

■硬貨だと預け入れなのに手数料取られるの!

そうなのです、今は硬貨を預ける場合に手数料が必要なのです。

有料になった理由としては
「硬貨の枚数を数える専用機器の維持にコストがかかるため」
だそうです。

では硬貨での預け入れの場合、どれくらい金額が必要なのか調べてみました。

※以下の金額は2022年05月13日現在のものです
※同業であっても各金融機関で金額が違う場合もありますのでご注意ください

■郵便局の貯金「ゆうちょ」の場合

郵便局の「ゆうちょ銀行(郵便貯金)」では、
硬貨入金の手数料は以下のようになっています。

<ATMの場合>
1~25枚:110円
26~50枚:220円
51~100枚:330円
※1回で預け入れできる硬貨は100枚まで

<窓口の場合>
1~50枚:無料
51~100枚:550円
101~500枚:825円
501~1,000枚:1,100円
以降500枚ごとに:プラス550円

窓口が開いていれば50枚までなら無料ですが、
50枚を超えるとATMの手数料が安くなり、
225枚を超えると窓口が安くなります。
(ちょっとややこしいかな‥)

★10万円貯まる貯金箱を「ゆうちょ」に貯金した場合

10万円貯金箱500円だと手数料660円
ゆうちょ(郵便貯金)にATMで500円硬貨で入金した場合の手数料を算出

例えば「10万円貯まる貯金箱」の場合だと、
500円玉だと10万円貯めるのに200枚必要となります。

ゆうちょのATMだと1回で硬貨を預け入れられるのは100枚ですから、
最大枚数で2回口座入金したら手数料は330円✕2回=660円。

預入金額は10万円なので660円引くと貯金額は
9万9,340円となります。

500円硬貨以外が混ざっていたらもっと預け入れ金額の
割合が少なくなりそうですね。
大量の一円玉だと手数料の方が高くつきそうです。

ただ、以下のように銀行だと硬貨の口座入金手数料は、
今のところ300枚まで無料なので、そのまま10万円預金できます。

■地方銀行の場合

私の地元熊本の地方銀行「肥後銀行」の場合だと、
硬貨入金の手数料は以下のようになっています。

1~300枚:無料
301~1,000枚:330円
1,001~2,000枚:660円
以降1,000枚ごとに:プラス330円

ロビー入金機設置店でセルフ入金する場合は、
上記手数料も不要とのことでした。

■都市銀行の場合

SMBC(三井住友銀行)の場合だと、
硬貨入金の手数料は以下のようになっています。

1~300枚:無料
301~500枚:550円
501~1,000枚:1,100円
以降500枚ごとに:プラス550円

上記金額は算定に対する手数料なので、
算定後に入金を取り止める場合も手数料が必要。

■JAバンクの場合

JA熊本市(熊本市農業協同組合)の場合だと、
硬貨入金の手数料は以下のようになっています。

1~300枚:無料
301~1,000枚:330円
1,001~2,000枚:660円
以降1,000枚ごとに:プラス330円

地銀と同じ設定ですが、
正組合員の事業(コインランドリー・精米機等)の
売上金の口座への入金は対象外(無料)だそうです。

■寄付金、募金、義援金の口座へ硬貨入金はどうなるの?

寄付金や募金、義援金の口座へ入金する場合には、
郵便局も他の金融機関も硬貨預け入れ手数料は無料となっていました。

ただ口座をもつ団体が「基金」の場合は、
硬貨の入金に手数料が必要な場合もあるそうなので注意が必要です。

(参考記事)1円募金 困った ゆうちょ銀 硬貨扱い有料化
https://www.chunichi.co.jp/article/402212

■硬貨の使い方アイデア

小銭入れがおすすめ
硬貨=小銭を上手に使うためのアイデアとして小銭入れを使って上手な買い物をすることをおすすめします

●小銭入れ

一番の方法は「小銭入れ」。
意識してお買い物で使うことです。

私の住む熊本のような地方都市では、支払いが現金のみの店がまだまだ多いですし、
自動販売機も現金だけの場合も多いので、硬貨=小銭は必要です。

お店の方も両替に手数料がかかりますので適度な小銭は歓迎されます。
ただ、あまりに大量に小銭を出されると手計算だと時間がかかりますし、
セルフレジでも故障の原因となるため注意が必要です。
(セルフレジでの逆両替が問題になっているようです)

法律にもあるように一度に20枚程度にしておいたほうが良さそうです。
(国民生活センター)硬貨は一度に20枚までしか使用できないの?
https://www.kokusen.go.jp/t_box/data/t_box-faq_qa2019_20.html

すっきりミニマム財布を愛用されている場合などでは、
別にアクセサリーだと思って(?)小銭入れを持つことをおすすめします。

硬貨でも特に一円玉は、自動販売機で使えない場合が多いので、
小売店でお買い物の際に「小銭入れ」をお忘れなく。

●募金

預貯金ではありませんが先に記載したように、
寄付金、募金、義援金の口座へ硬貨入金には手数料がかかりませんので、
世のため人のため善意として提供してはいかがでしょうか。

私の場合で恐縮ですがコンビニでの支払いの時に、
スマホでPayしながらレジ横の募金箱に小銭を入れています。

さすがに500円玉は入れませんが、100円玉はほどほどに、
10円より小さな硬貨は積極的に入れています。

●妻に提供

再び私ごとで恐縮ですが、財布から小銭が一番すっきりするのは、
妻との買い物時の提供です。

最も「効果的に硬貨」を使ってもらっているというダジャレですが、
気持ちよく利用していただいてます。

ただ、ここでも500円玉だけは、許してもらっています(笑)

■さいごに

ニッセイ基礎研究所のレポートだと2022年1月の硬貨の流通高が
10年ぶりに前年より少なくなったそうです。
特に100円玉以下は全て減少。

理由として以下が挙げられていました。

●キャッシュレス化
●ゆうちょ銀行の預入れ手数料導入前の駆け込み入金

そうでしょうね。

1月は「貯金箱から口座へ」という硬貨の流れがあったのですね。

無駄遣いは感心しませんが、お金は流通してこそ経済が回りますので、
貯金箱やタンスで眠っているお金がありましたら、
豊かな暮らしのために使ってもらえればと思います。

(参考記事)
硬貨の流通高が10年ぶりの前年割れに~預け入れ手数料導入前の駆け込みか?
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=70187?site=nli

(有馬)