<なるほど!なプロモーション>
映像で生活者に情報を発信する「テレビ」が
あえて静止画のメディアである「マンガ」を使って
しかも「WEB」で活動を紹介するとは‥

■インサイドストーリー 調査報道ユニットとは
「調査報道ユニット」とは、
情報提供窓口「TBSインサイダーズ」に寄せられた
視聴者からの情報などをもとに
特別チーム「調査報道ユニット」が取材するというもの。
これまでコロナ補助金不正受給やGoTo不正利用など、
数々の問題を報じてきました。
その「調査報道ユニット」の活動をマンガにして
分かりやすく伝える取り組みが「コミックDIG」。
「インサイドストーリー 調査報道ユニット」は、
そのWEBマンガのタイトルです。
コトバの流れを整理すると以下のようになります。
●TBSの報道活動=調査報道ユニット
●調査報道ユニットをマンガ化=コミックDIG
●そのマンガのタイトル
=インサイドストーリー 調査報道ユニット
そのマンガは以下から閲覧できます。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/76044?display=1

実際の「コミックDIG」のページは、
横長のPC画面だと下の広告スペースが邪魔で
読みにくいですね。
スマートフォンだと縦スクロールでするすると
読みやすくなっています。
つまり
●スマホに最適化
なのですね。
■なぜWEBマンガなのか
コンテンツとして動画が注目されている中、
映像メディア(=動画)のレジェンドであるテレビが
静止画のメディアであるマンガで“逆張り”するのは、
なぜでしょう?
発案者の豊田和真さんのコメントを引用すると
本来テレビ局が得意な動画ではなく、
あえてNEWS DIGというネットベースの
プラットフォームから発信させることに意味があるマンガをきっかけにNEWS DIGに興味を持ってもらい、
そこから動画や番組に飛んでもらうという導線を
念頭に開発した
とのこと。
あえて“WEB”で“マンガ”にした理由は、
●若年層のテレビ離れ・報道離れに対する危機感
なのですね。
■メディアからコンテンツ企業へ
インターネット広告費がテレビ広告費を超え
生活者の接点となるメインの媒体がWEBに
なって来ている現在。
テレビ局は「報道」「ドラマ」「バラエティ」という
コンテンツを提供する企業へと
転換を図っているのですね。
再び発案者の豊田和真さんのコメントを引用すると
ヒットコンテンツとなった暁には、
マンガ本の発売やNFT化など、
さらなる展開を行いたい
出版にNFTですか‥
まさに電波を中心にしながらも領域を超えて
展開していこうという意欲が現れています。
■テレビ報道を「転用」「変更」
「インサイドストーリー 調査報道ユニット」の
取り組みをオズボーンのチェックリストで分析すると
「転用」になります。
独自に取り組んでいるTBSの報道活動
=調査報道ユニットをマンガという形状に
することで新しいコンテンツに「転用」。
更に「マンガ」コンテンツをテレビではなく、
WEBというメディアに「変更」することで
若年層への認知向上を図る。
変わらなければ生き残れない、
まさに進化の過程を見ているようです。
オズボーンのチェックリスト↓
https://seiri-tsutaeru.com/knowledge/
(有馬)
出典:TBSの調査報道がマンガに「コミックDIG」始動
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000065979.html