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<文房具総選挙2022>発表だけじゃないビジネスの仕組み

<なるほど!なプロモーション>

私も文房具が大好きです!

モノ情報雑誌「GetNavi」とウェブメディア「GetNavi web」で開催された、
2021年度の新作100点の“はかどり文房具”からNo.1を決めるアワード
「文房具総選挙2022」の結果が発表されましたのでご紹介します。

■対象はSDGs部門から選出「海のクレヨン」

文房具総選挙で大賞となったのは

スカパーJSAT「海のクレヨン」

海の色をしたクレヨンということなのですが、
色が青だけじゃない?

いろいろな“青”があるのはわかるけど、
緑だったり赤だったりと本当に海の色なのかと
疑ってしまいます・・・が、

人工衛星から見た地球上の海の色をピックアップした色!

本当かな?と思いますが、
実際に海の色をみることができるとのこと。

確認する方法はGoogle Earth

クレヨンの巻紙に記載されている6~8桁の数字2種類。
これが、クレヨンの色をピックアップした海の
緯度/経度を表しているとのこと。

その数値をGoogle Earthに入力して現れた衛星画像の
海の色とクレヨンを並べて比べられるのです。

巻紙には「○○色」みたいな色名は記載されておらず
緯度/経度の数字のみ。洒落てますねー。

■各賞の受賞文房具

文房具総選挙2022には、トレンド部門3部門、
機能別部門5部門の計8部門があり、
それぞれ以下の文房具が受賞しています。

【トレンド部門】

●「在宅・ハイブリッドワークがはかどる文房具&環境整備アイテム」部門賞

カウネット「テレワークハングラック」

●「キッズの学習がはかどる文房具」部門賞

コクヨ「キャンパス ノートのための修正テープ」

●「SDGs文房具」部門賞

スカパーJSAT「海のクレヨン」

【機能別部門】

●「書く」部門賞

三菱鉛筆「ジェットストリーム 新3色ボールペン」

●「記録する」部門賞

コクヨ「書類がすっきり分けられるクリップホルダー」

●「収納する」部門賞

パイロット「オトバコ」

●「切る・貼る・綴じる」部門賞

コクヨ「テープのり<ドットライナー>(強力に貼る・本体)」

●「印をつける・捺す」部門賞

プラス「ローラーケシポン 箱用オープナー」

★他にも「選考委員特別賞」があります

実際にどんな文具が受賞しているのか
以下の特集ページで確認できます。

GetNavi web特集ページ↓
https://getnavi.jp/features/bunbougu-senkyo/

こちらはGetNavi本誌の紹介ページ↓

■特集企画からの展開が面白い

雑誌とWEBページを連動して一般からの投票を募る展開も
連動企画とはいえますが、

この「文房具総選挙」は、雑誌の売上増で終わるのではなく
別の利益の獲得も狙っている点が興味深い。

●店舗・ECサイトとのコラボ

文具総選挙で入賞した商品は、
伊東屋、イオン、カウネットで購入できます。

私の地元熊本だと「伊東屋」は、
デサキ熊本嘉島店内にありますが置いてあるかな‥
イオンモール熊本の隣ですし今度パトロールしてきます。

イオンにあるならデサキ熊本嘉島店に行くなくてもと
思うところですが、店舗が「本州・四国のイオン」と
なっているので九州・熊本のイオンには、
展示・販売されてなさそうなもので。

けれども一番のコラボ先はカウネットのECサイトでしょう。

カウネットのサイト内に文具総選挙のページがあり、
入賞商品を注文できるようになっています。

雑誌やWEBページの記事をみて
カウネットの特設ページを訪れたなら‥買いますよね。

ちょっとお高くても、価値を理解しちゃった後ですので、
買いますよね。

カウネットのECサイト↓
https://www.kaunet.com/kaunet/categoryshop/office/sitemap/KWf_CSfbunbougu-senkyo2022_win.jsp

●記念のムック本も出版

抜け目ないのが展示・販売のコラボだけでなく
ムック本を発行すること。(2022年6月2日発売)

文房具総選挙10th ANNIVERSARY BOOK

オリジナル付録としてキングジム公認の
「キングファイル・スタンドポーチ」が付いています。

文房具好きなタレントやアーティストのインタビューも
掲載されています。

ムック本も文具好きにグイグイきますね。

文房具総選挙 10th Anniversary Book↓
https://amzn.to/3lRuKDR

■さいごに

話題づくりと利益の回収、
どとらもあるのが上手なビジネスです。

今回の文具総選挙は
紙面・WEBでの話題づくりに加えて展示・販売、
ムック本の発行と利益が回収できる仕組みも
上手に組み込まれていますね。

オズボーンのチェックリストでいえば
カウネットでの販売は媒体とECサイトの「結合
ムック本の発売では雑誌のスピンオフ「拡大
になります。

オズボーンのチェックリスト↓
https://seiri-tsutaeru.com/knowledge/

私がプランする際にも「おもしろい」の先に
ビジネスとしての利益もしっかり回収できる
「なるほど」を組み込んでいきたいと思います。

(有馬)

出典:PRTIMES
文房具総選挙2022結果発表! 100点の“はかどり文房具”の頂点に立ったのはどれだ!?
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000385.000060318.html