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「仕掛学」関わる人を笑顔にする仕組み

「良い仕掛け」は仕掛けられて笑顔になるもの「人を幸せにする」思いがなければ、松村さんの「仕掛け」ではない。BOOK【仕掛学】松村真宏。

<なるほど!な書籍紹介>

仕掛学/人を動かすアイデアのつくり方/松村 真宏/東洋経済新報社

いいですねー“愛を感じるマーケティング”です。
松村真宏さんの著作「仕掛学」。
https://amzn.to/3afc8eq

「学」とされているのでとっつきにくい感じがするかもしれませんが、
とても読みやすい本です。

何しろ普通の生活者に「仕掛学」を分かってもらおう、
普及できたらいいなーという趣旨で書かれていますから。

■「学」なので定義はあります

松村さんは「仕掛けの定義」を以下のような「FAD要件」としています。
(学問なので要件の定義は必要ですよね)

F(Fairness)公平性
A(Attractiveness)誘引姓
D(Duality of pourpose)目的の二重性

誰にも不利益がなくて(=公平性)
ついつい行動してしまう(=誘引姓)
仕掛ける側と仕掛けられる側の目的が異なる(=目的の二重性)

ということを満たしていることが
「仕掛学」でいうところの「仕掛け」と認められるわけなのです。

その気にさせて、巻き込んで、利益を得てやろう!という
せち辛い企画=マーケティングが多い中、
善意とユーモアを忘れない「仕掛学」。

私も学ばせていただきます。
(まずは他の書籍からかな‥)

■注目!目的の二重性

定義の中で興味を持ったのが「目的の二重性」。
仕掛ける側と仕掛けられる側の目的が違っているのです。

「一緒にこの目的をクリアしましょうね」「おう!」
ではなく、

「なんかいい具合に使われちゃったみたいだけど、
 楽しいからいいか」
ですね。

例えばファイルボックスに引かれた線。

※手持ちのファイルボックスとラベルを使って手作りしたので、出来は悪いですが優しい心で見てください

●仕掛ける側=整理したいので順番に並べてほしい
●仕掛けられる側=順番に並べると線が揃うので楽しい

それぞれ目的は違っているのに、
ファイルボックスの背に線を引くことで
結果として好ましい成果(目的)が達成できる
「仕掛け」ですね。

書籍では、他にも事例を紹介して「仕掛学」の楽しさ、
役立て方が紹介されています。

もっとも有名な「仕掛け」の例は、表紙にも記載されている
「バスケットゴールをつけたゴミ箱」ですが、

私のお気に入りは「人間釣り」。

学園祭の時に、仕掛学研究室の教室に人を呼び込もうと
教室の窓から案内のビラの入ったカプセルを浮きと一緒に
垂らしたというもの。

そりゃ積極的に“釣られ”に教室までいきますよね。

■さいごに

この仕掛学の最新の話題(実証実験?)で、
阪神タイガースのファンを大爆笑させたものがあるそうなので、
次のメールでそちらもご紹介しますね。

個人的には、松村さんのプロフィール文末の
「趣味は娘たちと遊ぶこと(遊んでもらうこと)」が大好きです。(笑)

(有馬)

出典:
仕掛学 人を動かすアイデアのつくり方
松村 真宏/東洋経済新報社
https://amzn.to/3afc8eq

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