今日のなるほど!
<今日は今ドキッ!CMの話題です>

テレビを見ていて久しぶりに力の入ったCMを見たなと思ったら、いつもより力がはいっているどころの内容じゃありませんでした、資生堂のCM。
チラ見した15秒ではなく長尺の60秒のCMを見たら圧巻。
紹介ページから内容の濃さとメッセージの強さを知って感動しました。
■歴史とCMと資生堂
CMには資生堂のイメージモデルをつとめる女優8人が登場。
資生堂ならではのCMスタイルですね。
TSUBAKIのCMを思い出しました。
https://my198p.com/l/m/h21XNfMLnw5AWT
ひと目見ただけですごいなと思ってしまう、さすが資生堂。
レトロ風に見せる演出だけではないし、過去のCMをただ並べているわけでもない。
現在の視点で歴史をリメイクして見せる仕上がりですね。
とはいえCMを見ただけでは、個々の内容はよくわかりません。
そんな私のような者のために用意されていました。
資生堂150周年スペシャルサイト。
■CMの見どころと解説
CM動画と合わせて各シーンの見どころや解説が資生堂のWEBページに公開されていました。
資生堂150周年スペシャルサイト
https://my198p.com/l/m/FPDDkYtmhlP0Hg
(以下は上記ページからの抜粋です)
●創業当時 すべてのはじまりは銀座から
当時の資生堂の店舗や銀座の街並みを再現したモノクローム映像に丸まげを結った着物姿の「石田ゆり子」
●1982年 いつの時代も、自分らしいおしゃれを
「い・け・な・いルージュマジック 資生堂 ルア リップカラークリエイター」CMのオマージュ。「安藤サクラ」がオープンカーで登場
●現代 メイクの力で、あなたの自信を後押し
リモート面接を受けるリクルートスーツ姿の「広瀬すず」
●1934年 お客さま一人ひとりに寄り添いたい
「ビューティーコンサルタント」の前身「ミス・シセイドウ」扮した「小松菜奈」
●現代 現代のデジタル技術で、一歩先のおもてなしを
今のビューティーコンサルタントに扮した「小松菜奈」
●現代 誰もがメイクを楽しめる世の中に
視覚に障がいのある方が自分の手指を顔に当ててガイドラインにしスキンケアからポイントメイクアップまで行う「ガイドメイク」
●現代 「自分らしくありたい」その想いを応援したい
性別や年齢、国籍といった属性や考え方の違いをリスペクトしも美の多様性をメイクの力で支援
●1928年 化粧品のみならず、食においても新しい価値を
ウインドー越しに「資生堂パーラー」に見入る「長澤まさみ」
●1978年 人々の瞳に、輝くしあわせが宿るように
「ベネフィーク グレイシィ」CMのオマージュ
華やかなメイクと髪型の「池田エライザ」
●昭和時代 初心を忘れず、さらなる高みを目指して
医薬品と同レベルの高品質な商品開発を120年以上前から目指し、スキンビューティーへの取り組みは新たなステージへ
●1966年→現代 時を重ねるごとに、進化する美しさ
「前田美波里」出演の1966年の資生堂サマー・キャンペーン広告「太陽に愛されよう」のポスターをオマージュ。本人による再演で映像化
●1934年 その人らしさを引き出す、美の伴走者として
「ビューティーコンサルタント」の前身「ミス・シセイドウ」扮した「小松菜奈」
●未来 美しく笑顔にあふれ、希望に満ちた世界へ
宇宙空間から青い惑星を眺める「近藤華」
(抜粋ここまで)
CMのBGMは1978年「ベネフィーク グレイシィ」のCMソング「君のひとみは10000ボルト」を中村佳穂がカバー。
アリス世代の私としては原曲が思い起こされますが(頭の中では堀内孝雄が歌ってます)、このCMは中村佳穂バージョンがいいですね。
キラキラしてて新しい時代が感じられます。
■圧巻の前田美波里
150周年企業CMは、キャストも制作も素晴らしいですが、私にとって圧巻だったのが前田美波里さんのシーン。
顔アップでサングラスを下げるシーンは「プラダを着た悪魔」か!と思った後に1966年のポスターが動いてる。
そうかCGで動かしているんだなー口パクも大したもんだなーなどと勝手に思っていたら、まさかの実写。
えっ、おいくつと思い調べてみたら1948年生まれの73歳。
まさに「生涯にわたって美を進化させ続ける姿勢を表現」ですね。
■さいごに
ブランディングについて私もクライアントと話をすることもありますが、この資生堂のCMとWEBページを見て、本当のブランドというのは小手先のマーケティングでどうにかなるものではなく、現在に至る企業のありかた、そのものなんだと思いました。
いいCMを見せていただきました。
「美しさとは、人のしあわせを願うこと。」なのですね。
心に刻みます、資生堂さんありがとう。
(有馬)
私の定年まであと:173日!
●よしなしごと(BASE物販ショップ) https://my198p.com/l/m/7HK9gpvLfheGtL
●整理と伝える(WEBページ) https://my198p.com/l/m/Q87EvzRJ1bJZg6
今回の資生堂のCMで、あまりに前田美波里さんの実写に驚いたので妻にCM動画を見せ、実写なんだよと説明したところ。
「いやー合成でしょ」信じません。
資生堂のWEBページを見せながら説明しても
「いや、いや、そんなことある?」といいながら、CMを何度も再生していました。
信じられないのも当然です。
何せ1966年のポスターは、今年60歳になる私が広告に携わるようになったときに、すでに昔の名作広告でしたから。
資生堂150周年企業CMは60歳を過ぎた私に、まだまだこれからと思わせてくれるメッセージをくれたCMでもありました。
(有馬) |