今日のなるほど!

今日は有馬が「なるほど!」と興味を惹かれた
書籍の読書感想文です。
■「ありたい自分」になっていい
今日感想を書く書籍は
澤円さんの『「やめる」という選択』。
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ざっくりまとめると
コスト化したヒト・モノ・コトとのだらだらとした付き合いを見直し「ありたい自分」になることを目指す |
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ことをすすめる内容です。
この本を読んで私の今年の方針が以下に
決まりました。
2022年の宣言は
「ありたい自分に踏み出す」。
■埋没(サンク)コスト
『「やめる」という選択』のテーマは
「埋没コスト」です。
ここで言う埋没コストというのは、
かつて「価値」だったものが「負債」に
なってしまうこと、です※。
会社だと、過去のヒット商品が捨てられずに
時代に取り残され廃業を迎える経営者。
組織だと、バブルの頃は毎晩ブイブイ
いわせたものだと自慢話をする
仕事のできない上司。
みたいな感じです。
これだと特別なことみたいですが、
みんな誰でも「埋没コスト」を抱えて
生きているのです。
でも、意外と気がついていないかも?
ということで埋没コストにつながる
NGワードをご紹介。
■「せっかく」と「べき」
「せっかく●●したのだから」と
使いもしないのずるずる現状に留まっている
ことが多いものです。
「せっかくいい大学に入ったのだから」などは
典型例ですが、他にも、
「購入した時には高かったから・・」
「いつか読もうと思って・・」
ほらほら、日常にもいっぱいありますよね。
趣味的な自分のこだわりは別にして、
(これはマイブームにつながりますので)
時代遅れになったものにこだわって
不便になることはやめることにしませんか。
「●●すべき役割だから」と
向きもしない、意味も感じられないことを
押し付けられること多くないですか。
「べき」という言葉は、
「先入観」や「偏見」などにつながりやすく
過去から続く「常識」に従いやすくなるため
選択肢が一つになってしまいます。
この「べき」は、著者の澤円さんが
絶対に使わないように心がけている、
思考を固める呪いのワードだそうです。
「せっかく」と「べき」が出てきたら、
まず疑ってかかりましょう。
■やめる技術ピックアップ
書籍ではいくつもの「やめる」ための
技術が紹介されていますが
その中から有馬が「なるほど!」と
思った技術をピックアップしました。
【ヒト編】
●約束の頻度を減らす
約束することに違和感を感じ始めたら
こちらから会う頻度を減らしましょう。
「悪意のない他者」に時間を奪われて
しまわないように。
●不得意なことは思い切って人に任せる
「やらなくていいことを一切しない」が
理想ですが、せめて不得意なことは、
得意な人に頼みましょう。
その方がトータルに見て効率がいいことを
説明すれば納得してもらえるものです。
【モノ編】
●ふだんの時間の使い方を意識する
効率的な時間の使い方は仕事術として
もちろん重要ですが、それよりも
「自分を豊かにしてくれる時間」を
つくることを心がけたいと思います。
【コト編】
●目的に対して徹底的に焦点をあてる
何も考えずに同じ行動を繰り返していると
手段が達成目的になってしまいます。
これって必要かな?ほかにないかな?と
本来の目的に照らしてアップデート
していく必要があります。
■「ありたい自分」とは
『「やめる」という選択』というタイトルだけ
だと「やめる」ことが目的になりそうですが、
やめた先にあるのは「ありたい自分」です。
ありたい自分というのは、
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ありたい自分
「自分の好きなこと」「やりたいこと」を追いかけて充実した人生を送ることで、結果としてその要素が仕事として使えればラッキー |
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ということです。
そのために「やめる」わけで、
働くことも「ありたい自分」になるための
手段なのですね。
■最後に
書籍『「やめる」という選択』は
私のように「やめる」という言葉を
ネガティブに捉えてしまい、
心をざわつかせてしまっている人の
ためのものでした。
●他人の考えを軸にするのは「やめる」
●決めつけや思い込みで、
自分の視野を狭めるのを「やめる」
ことで、これから自分史上最高の
「新しさ」を追求して行きたいと思います。
(有馬)
※経済学での埋没コストとは:
事業や行為に投下した資金・労力のうち、
事業や行為の撤退・縮小・中止しても
戻って来ない資金や労力のこと
(=サンクコスト)
出典:「やめる」という選択
/澤円 著/日経BP
https://my198p.com/l/m/s3sNGMFaURga9I
私の定年まであと:221日!
このメールマガジンも続けていくうちに
「出さねば」と誰にでもない義務感で
配信するようになってはいけないなと、
今回紹介した『「やめる」という選択』を
お正月に読んで思いました。
自分らしさをアウトプットする一つなのに
自分の思考を制限する内容になっては
本末転倒ですよね。
これからも苦にならない、楽しめるペースで、
メールマガジンを配信していければと
改めて思いました。
(有馬) |