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思考をクリアに! 整理と伝える
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ご覧の 皆 様
おはようございます。有馬です。
【 今日のなるほど! 】
現在のYouTube事情について
定年間近のオールド世代である私の
理解を深める内容の第2回です。
昨日に続いて今回もお付き合いください。
<第2回:公認切り抜き>
第1回の内容はYouTubeのTikTokみたいな仕様
「ショート」でしたが、
勝手に長尺の動画を短く編集してしまう
「ファスト映画」のような類は、
10/15のこのメールマガジンでも紹介しましたが
https://my198p.com/l/m/mL5tWeONJcLZjL
著作権の侵害となり逮捕者も出ていました。
ところが現在のYouTubeには、
「公認切り抜きチャンネル」というものが
存在しているというのです。
その内容も、1時間を超えるような超長尺動画の中から、
名シーン・名言をピックアップして
数分の動画に編集・投稿するというもので、
いわゆる「切り抜き動画」専門のチャンネルです。
特に切り抜きの対象となっているのは、
長尺の生配信をするクリエイターの動画や
イベントの生配信を短尺にした動画が
多くYouTubeに上がっています。
そんな「切り抜き動画」ですので当然排除の対象に
なっているだろうと思ったものの、
しっかりYouTubeチャンネルとして存在しています。
では、何が良くて、何が悪いのか、その違いは
「公認」にあります。
一昔前には、転載・編集・加工である切り抜きは、
間違いなくNG行為でしたが、
現在はYouTubeの機能を活用することで、
“合意”のもとで実施されるようになっているのです。
<公認による二次創作で利益還元>
では、なぜ切り抜きに合意が得られるのか、
それは二次創作と売上をシェアする仕組みにありました。
YouTubeに投稿された動画には「Content ID」という
パラメーターが付与されるのですが、それを活用して
「原作」と「二次創作物」を紐づけることで、
原作の存在を明らかにしながら二次創作物である
「切り抜き動画」から得られる広告収入を
原作者とシェアすることが可能になります。
切り抜きによる二次創作が原作者にも
利益の還元が発生する仕組みになっているため、
オリジナルの動画を制作した本人や所属事務所が行う
「公式」ではないものの、
第三者による編集・運営で行う
「公認」という流れができているのですね。
<時代を反映した win×win>
先述した10/1のメールマガジンで紹介したように
「タムパ(タイムパフォーマンス/時間対効果)」を好み
長い時間動画を視聴するのが耐えられない若者を中心に
「公認切り抜きチャンネル」が支持されています。
YouTuberの最大手事務所 UUUM社所属クリエイターの
切り抜き動画を解禁する流れもあるようですので
公認による原作者と二次創作者と利益が発生する
時代を反映した win×win の取り組みが広がっていくと
思われます。
一方でオリジナル動画の文脈を無視した切り抜きや、
センセーショナルなサムネイルで再生数を稼ごうとする
非公認のチャンネルが存在する状況もありますので
その対策も重要になりますね。
それにしても、タムパという時短の流れを受け
取り締まるだけでなく、
収益をシェアする仕組みを作るとは、
さすがプラットフォーマーですね。
とても感心しました。
今日はここまで、
明日は「リアクション動画」についてご紹介します。
(有馬)
出典:今のYouTubeで抜群に稼ぐ動画の知られざる特徴
/東洋経済オンライン
https://my198p.com/l/m/bwVLvVf8ix0IQZ
ショート動画について10/15のメールマガジンでも
紹介していましたので、よければこちらも↓どうぞ
https://my198p.com/l/m/mL5tWeONJcLZjL