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思考をクリアに! 整理と伝える
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ご覧の 皆 様
おはようございます。有馬です。
【 今日のなるほど! 】
うちのネコもそうなのです。
餌をガーッと食べたあとグッグオオオッと吐き戻します。
朝の時間がない中でこれをやられるとガックリきます。
しかもリビングのラグの上、
はたまた寝具の上などでやられた時にはもう、
終わった、もう一日終わった、出勤ってなに?などと
現実逃避してしまいます。
でも、ネコは毛玉の吐き戻しが必要なので
まあ仕方がないかなーと思っていたら、えっ。
毛玉と餌の吐き戻しって違っていたのですね。
この東洋経済の記事を読むまで知らなかったー。
<「吐き戻し減」で健康系シェア2位へ躍進>
ユニ・チャームのキャットフード「AllWell(オールウェル)」は、
2020年3月の発売から2年足らずで
健康機能を訴求するキャットフードでシェア2位を獲得。
社内想定の2倍以上のスピードでシェアを獲得している。
AllWellは、免疫力や筋力の維持などを目的とした
「健康系」のキャットフード。
ユニ・チャームは2004年の「銀のスプーン」以降、
おいしさや素材にこだわった「グルメ系」に強かったが、
健康系は発売していなかった。
それは、健康系のキャットフードでは、
「ヒルズ」や「カルカン」で有名なマース ジャパン、
「ピュリナ」を有するネスレ日本などの外資系が
市場を押さえていたから。
<「吐き戻し」対策で追撃>
健康系キャットフードで後発となったユニ・チャームは、
「同質化した商品では絶対に勝てない」という危機感のもと
先行する海外組の競合商品の分析と猫の生態に着目した
商品開発しました。
それが「吐き戻し」。
インタビューやアンケートを通じた飼い主の悩みから
「食べたばかりのフードを吐き戻したことがある」
ことが判明。
ところが今までは「食事」の吐き戻しと「毛玉」の吐き戻しが
区別できていませんでした。
粒タイプのキャットフードは胃の中で水分を吸収し膨らみ、
膨張したキャットフードが胃を圧迫することが
吐き戻しの原因となっていたのです。
そこでオールウェルには食事の吐き戻し軽減の機能を追加。
一般的なキャットフードの粒と比べて胃の中で素早く
ふやけて崩れることで、猫が素早く消化でき、
吐き戻しにくくなるわけです。
競合他社の製品と同様に毛玉ケアや免疫力維持などの
基本的な健康機能は含まれています。
<後発ならではの機能の「結合」>
ユニ・チャームのキャットフード「AllWell」の戦い方は、
後発企業が先行企業に挑むマーケティングの典型です。
先行企業の特徴(強み)の調査と合わせて
ユーザー調査することで課題(弱み)を見つけ、
課題を解決する新たな機能を開発。
先行企業の持つ機能に追加することで
競合しない新しい価値をもった商品となるわけですね。
オズボーンのチェックリストでいえば
https://my198p.com/l/m/eUFpeodfth9iS3
先行企業の商品がもつ機能に、問題点を解決する機能を
「結合」することで新しい価値をもつ商品になり
ヒットにつながったということになります。
(有馬)
出典:ユニチャームのネコ餌「吐き戻し減」で飛躍の神髄
週刊東洋経済プラス
https://my198p.com/l/m/b1zeGPP0vmVS0q